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芸術心理学 (ヴィゴツキー) : ウィキペディア日本語版 | 芸術心理学 (ヴィゴツキー)[げいじゅつしんりがく] 『芸術心理学』(げいじゅつしんりがく、)は、ロシアの心理学者レフ・ヴィゴツキーの著書。 ==出版経緯== 初期原稿として、異文「ハムレット論」がある。作者の学生時代である1915年の8月5日から9月12日に第一案が書かれ、1916年の2月14日から3月20日に第二案が書かれた。第二案は12枚綴りで、題は「デンマークの王子ハムレットの悲劇 W・シェイクスピア」〔邦訳『ハムレット、その言葉と沈黙』峯俊夫訳、国文社、1970年〕。 『芸術心理学』は1924年から1925年にかけて仕上げられた学位論文であり、シェイクスピアの『ハムレット』とイヴァン・クルイロフの『寓話』の分析が中心で、芸術作品がひとの心理に呼び起こす美的反応の法則性を説明するものである。約10年をへだてたハムレット論となる〔柴田義松著『ヴィゴツキー入門』子どもの未来社、2006年〕。この論文により、ヴィゴツキーは「第一級研究員」の称号を得た。 執筆当時には未出版であり、作者存命中には出版されず、1965年にモスクワの「芸術」出版所から出版された。セルゲイ・エイゼンシュテインの資料コレクションの中にタイプライター原稿が一部保管されているのが発見され、これをもとに1968年に改訂版が出版された。これには、編者エヌ・イ・クレイマンによって1916年のハムレット論第二案が巻末に添えられた〔ヴィゴツキー著『芸術心理学』柴田義松、根津真幸共訳、明治図書出版、1971年〕〔アレクセイ・レオンチェフ (言語学者)著『ヴィゴツキーの生涯』菅田洋一郎監訳、広瀬信雄訳、新読書社、2003年〕。
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